車のモデルチェンジのタイミングと買取り価格の変化

車にはモデルチェンジというものがあります。

旧型のモデルから新しいモデルに切り替わるタイミングを、一般にモデルチェンジと呼んでいるわけです。

このモデルチェンジには2種類あって、それぞれマイナーチェンジとフルモデルチェンジと呼ばれています。

新型のクルマが発売されると、およそ2年~3年後にマイナーチェンジが行われ、4年~7年程度でフルモデルチェンジが行われます。

マイナーチェンジでは、フロントグリルやバンパー周りなどの軽微な変更が行われるだけで、基本的にはそれまでのモデルとほぼ同じといえます。

ところが、フルモデルチェンジとなりますと、旧モデルに対してまったく新設計の新しい車に変身をすることになります。

車を売却するときには、モデルチェンジのタイミングに注意をしなければならないと一般的に言われますが、それはこのフルモデルチェンジのタイミングのことをいいます。

マイナーチェンジの場合には、中古車の相場にほとんど影響はありませんので、それほど気にする必要はないといえるでしょう。

ところが、フルモデルチェンジが行われると、旧型の中古車相場は一気にダウンすることが多いようです。

なぜなら、新しいモデルを購入するユーザーが、それまで乗っていた旧モデルを下取りに出すことが多いからです。

新型の登場と同時に、旧モデルの中古車が市場に大量に流れてくるわけですから、当然ながら値崩れが起きます。

物の相場というのは、需要と供給の関係で決まりますので、旧モデルの供給が多くなることによって相場は下落するわけです。

自分がいま乗っている車を少しでも高く売ろうと考えているのであれば、フルモデルチェンジが行われる半年前くらいまでに売却をするのが無難といえるでしょう。

しかし、例外もあります。

ごくまれに、フルモデルチェンジが行われたあとに、その車種の中古車相場が上がることがあるのです。

それはどういう時かといいますと、新型の評判があまり良くないときです。

旧型が大ヒットしたような車の場合には、フルモデルチェンジというのは非常に難しく、新型になったとたんに人気が落ちて売れなくなってしまうこともあるのです。

そういった場合には、新型を購入する人が少ないために、旧型の下取り車が市場にあふれるということもありませんので、値崩れは起きないわけです。

そして、新車では手に入れることができなくなってしまった旧型の、少しでも程度のいい中古車を買い求めようとする人が増えるために、相場が上がってしまうことがあるのです。

車の平均寿命が40年で2倍近くになった理由

新車登録をされたあと、廃車にされるときを車の寿命と考えた場合に、平均寿命はどれくらいなのでしょうか?

平成26年度のデータによると、普通車の平均寿命は約13年になるようです。

あくまで平均なので、10年程度で廃車になるクルマもあれば、15年以上も問題なく走り続けているクルマもあります。

最近の国産車は本当に品質がよくなっており、むかしの車では考えられないほど長持ちするようになっています。

ちなみに、いまから40年ほど前になる、昭和50年頃の車は、平均寿命がわずか7年程度でした。

新車で買われた車が、わずか7年ほどでスクラップにされてしまっていたわけです。

今の車であれば、7年落ちならば廃車どころか十分に高い値段で売ることができますので、本当に国産車は長持ちするようになったと思います。

国産車の寿命が40年で2倍近くに伸びた背景には、ボディの鋼板の質や塗装の技術がよくなったことがあげられます。

40年前の車はボディが非常に弱く、6年~7年も乗ると錆びて穴があいてしまうことも少なくなかったのです。

そのため、エンジンはまったく問題なくても、ボディの劣化により廃車にされてしまうことが多かったわけです。

最近の車は、10年程度ではボディの痛みはほとんど感じませんし、乗る気になれば20年近くは十分に乗れてしまうに違いありません。

それほど長持ちするようになった国産車ではありますが、いったいなぜ13年程度で廃車にされてしまうクルマが多いのでしょうか?

その理由は、日本の税制にあります。

新車を登録してから13年を過ぎると、車の税金がアップしてしまうのです。

高い税金を払いながら古い車に乗り続けるのは嫌なので、13年程度乗ったら廃車にしてしまおうと考える人が多いのです。

しかし、なぜ13年を超えた車の税金がアップしてしまうのでしょうか?

理由は明白で、古い車をあまり長いあいだ乗っていられると、新車が売れなくなってしまうからです。

新車が売れなくなると、自動車メーカーの業績が落ちて、日本の景気が悪くなってしまうために、政府はそのような悪法を制定したのです。

つまり、自動車メーカーを守るために、まだまだ乗れる車を半強制的に廃車にさせてしまう法律を作ったわけです。

なんとも理不尽な話ですが、それが現実なのです。

しかし、幸いなことに、最近では古い車を海外に輸出するルートが確率されてきたために、13年を過ぎた古い車であっても、スクラップにされることを免れて海外で活躍できるようになりました。

海外では、20年前や30年前のクルマが普通に走っています。

そういった海外への輸出ルートが確率されたおかげで、10年を過ぎた古い車であっても、それなりの査定額を提示してもらえるようになったのは、なんとも喜ばしい限りです。

ディーラーの営業マンがあえて買取り店を勧めてくる理由

車を売却するときには、買取り専門店に持ち込むかディーラーに下取りしてもらうかのどちらかを選択することになります。

一般的には、ディーラーに下取りに出すよりも、買取り専門店に持ち込んだ方が高く売れることが多いといわれています。

そういった意味では、ディーラーと買取り専門店はライバルということが言えるわけです。

しかし、本来ライバルであるはずのディーラーが、あえて買取り専門店に持ち込むことを勧めてくる場合があるのです。

常識的に考えれば、ライバルの業者に仕事を譲るというのは考えにくいことなのですが、ディーラーと買取り専門店では、根本的に異なる点が1つあります。

それは、ディーラーのメインの仕事は車を高く下取りをすることではなく、あくまで新車を販売するということです。

買取り専門店が、お客様からクルマを売ってもらうことに特化しているのとは、この点が大きく異なります。

そのため、ディーラーにしてみれば、自分のところで新車さえ買ってくれれば、いままで乗っていた車をあえて下取りに出してもらう必要はないわけです。

しかし、そういった背景があることを理解しない人が、買取り専門店に出してもらった査定額をもとに、ディーラーに同じような金額で下取りをすることを要求したりします。

ディーラーにしてみれば、あえて下取り価格で買取り専門店と競争して、新車を売ることで得られる利益を少なくしてしまうことは馬鹿らしいことです。

そのため、あえて自社の下取り額をあげることはせずに、その車を買取り専門店に持っていくことを勧めるわけです。

たとえば、乗り出し価格が320万円のクルマを買おうとしているお客様の自己資金が200万円だったとします。

さらにディーラーで出した下取り車の査定額が、どんなに頑張っても100万円だったとします。

この場合、お客様の自己資金と下取り車の売却額を合わせた金額は300万円となります。

新車の乗り出し価格は320万円ですから、どうしても20万円足りないことになります。

そこで、ディーラーの営業マンは「○○という買取り店に持ち込むと120万円くらいにはなるかと思いますので、そちらで査定してもらってはどうですか?」などとライバルの買取り店での査定を勧めるわけです。

こうすることで、ディーラーにしてみれば下取り車は手に入れることは出来ませんが、新車を売るという本来の目的は達することができるわけです。

車を売るときに車検が残っていなくても気にする必要がない理由

自分の車を売却するときには、なるべく高く売りたいと誰もが考えることでしょう。

査定を受けるときにプラス要因になる項目にはさまざまなものがあります。

ボディのキズが少なかったり、年式の割に走行距離が少ないといった点はプラス要因として評価されることになります。

それでは、車検の残り期間はどうでしょうか?

実際に車検を取得するとなると、トータルで10万円以上の出費になりますから、少しでも長い期間車検が残っていた方が高く売れそうな気がします。

しかし、実際には車検の残り期間が査定において大きくプラスになることはないのです。

なぜなら、買い取った車がいつ売れるのかが分からないので、車検が残っていてもあまり意味がないのです。

たとえば、車検があと1年残っている車を買い取ったとします。

その車の新たな買い手がすぐに見つかるのであれば、車検が1年残っているというのは大きなアピールポイントとなるでしょう。

しかし、その車がすぐに売れずに半年間以上も展示されたままになっていたとしたら、車検の残り期間は半年を切ってしまいます。

半年程度の車検の残り期間では、車を購入したあとにまたすぐに車検の時期が来てしまうために、新たに購入する人にとってはそれほどメリットを感じなくなってしまいます。

こういった理由から、車検の残り期間というのは、車を売却するときにはあまり重要視されないということになるわけです。

中古車販売店にしてみれば、むしろ車検が切れてしまっている車の方が、扱いやすいといえます。

車検が切れている状態であれば、売れずに展示場に半年や1年のあいだ在庫になっていたとしても、買い手が見つかった時点で新たに車検をとれば、まるまる2年の車検がついた状態でお客様にクルマを納車することができるわけです。

車を買う方にしてみれば、半年後に車検を受けなければならないクルマよりも、2年間たっぷりと車検がある状態で納車してもらった方がありがたいと感じるでしょう。

こういった理由から、車を売るときには車検の残り期間はあまり気にする必要はないとうことがいえるわけです。

マニュアル車の買取り価格が高いって本当ですか?

日本の道路を走っている車のほとんどは、AT車となっています。

実際に、日本国内において納車される新車の95%はAT車だと言われています。

そういった意味では、マニュアル車というのは非常に貴重な存在になりつつあります。

AT車には確かに運転が楽であるとう大きなメリットがありますし、デメリットの1つであった燃費の悪さも、技術の向上によりマニュアル車とくらべて遜色ないレベルにまでなってきています。

運転が楽で燃費もそれほど悪くないのであれば、あえて操作が面倒なマニュアル車を買う理由はないと考えるのが普通です。

しかし、世の中にはマニュアル車に対する根強いファンがいることもまた事実なのです。

特にスポーツカーなどでは、自分の思いのままのシフトタイミングで走ることのできるマニュアル車を好むユーザーが多いのです。

根強い人気があるにも関わらず、市場に出回っている数が少ないということになれば、その希少性から価値が上がるのは当然のことです。

マニュアル車を好む人というのは、ある意味ではマニアと呼んでいいと思います。

なかなか手に入れることのできない貴重なマニュアル車は、マニアにとってはいくらお金を払ってもいいから手に入れたいクルマということになるわけです。

そのような理由から、マニュアル車は買取店などでの査定額もAT車にくらべて高めになることが多いのです。

一部の悪徳業者が「いまどきマニュアル車なんて売れないので、査定は安くなりますね」などと嘘をいって安く買い叩こうとしますが、騙されてはいけません。

必ず複数の買取り店に査定をしてもらって、高く買取をしてくれるところに売却をすることが大切です。

また、最近ではある程度年式の古い車は海外に輸出されることが多くなりましたが、実は中東や東南アジアなどでは、AT車はあまり人気がないのです。

マニュアル車にくらべて構造が複雑なAT車は、故障しやすいというがその理由です。

海外に輸出された車は、現地で20万km~30万km程度の走行距離を走ることになります。

そのため、なるべく故障しにくいマニュアル車の人気が高いのです。

もし、あなたがいまマニュアル車に乗っているのだとしたら、買取価格には大いに期待をしていいと思います。

古いクルマを売るべきか乗り潰すべきかの判断が難しくなっています

クルマに対する考え方は人それぞれです。

新車を購入して、3年や5年程度乗った後に、また新たな新車を購入するとうパターンを繰り返している人もいます。

その一方で、5年落ちや7年落ちの中古車を購入して、廃車になるまで乗り潰すというパターンの人もいます。

クルマに対する考え方やライフスタイルは人によって違いますので、どのパターンがいいとか悪いとかの判断はできません。

あくまでも、自分が正しいと思えば、それが自分にとってのベストなカーライフということが言えると思います。

この2つのパターン以外にも、5年落ち程度の中古車を購入して、3年~5年程度乗った後に売却をするというパターンの人もいます。

このパターンの人の場合、かつてにくらべて最近は売るタイミングが難しくなっているようです。

車の価値が10年でなくなってしまうといわれていた時代であれば、10年落ちの手前で売るというのがセオリーでした。

しかし最近では、車の価値が10年でなくなるとは一概にいえなくなってきています

日本車の品質が高く、壊れてにくくなっているということもありますが、それだけではなく、海外などで日本車の中古が非常に高い人気になっているからです。

海外では、年式や走行距離などはあまり気にしないために、10年落ちの日本車であっても十分に価値のあるクルマと判断されることになります。

そういった事情もあり、5年落ちで購入したクルマを5年ほど乗ったときに、廃車という選択肢がなくなりつつあるのです。

そういった意味で、10年落ちのクルマをどうするかという判断で悩む人がかつてにくらべて増えつつあります。

かつては、9年落ちであれば、なんとか売れるので売却、10年落ちになってしまったら売れないので乗り潰し、といった判断ができました。

ところが、古い車でも十分に価値があると判断される今の時代においては「乗り潰し」という概念がなくなりつつあるのかも知れません。

実際、国産車が新車登録されてから、登録抹消になるまでの平均年数は13年ほどです。

つまり、少なくとも13年経過するまでは、日本国内において現役で活躍している車が多いということです。

ただし、13年を過ぎると税金がアップするという問題があって、手放す人が多くなるようです。

しかし、13年過ぎたから即廃車かというとそうでもなく、走行距離が少なければ海外でまだまだ活躍してもらうことも可能なのです。