日本の道路を走っている車のほとんどは、AT車となっています。
実際に、日本国内において納車される新車の95%はAT車だと言われています。
そういった意味では、マニュアル車というのは非常に貴重な存在になりつつあります。
AT車には確かに運転が楽であるとう大きなメリットがありますし、デメリットの1つであった燃費の悪さも、技術の向上によりマニュアル車とくらべて遜色ないレベルにまでなってきています。
運転が楽で燃費もそれほど悪くないのであれば、あえて操作が面倒なマニュアル車を買う理由はないと考えるのが普通です。
しかし、世の中にはマニュアル車に対する根強いファンがいることもまた事実なのです。
特にスポーツカーなどでは、自分の思いのままのシフトタイミングで走ることのできるマニュアル車を好むユーザーが多いのです。
根強い人気があるにも関わらず、市場に出回っている数が少ないということになれば、その希少性から価値が上がるのは当然のことです。
マニュアル車を好む人というのは、ある意味ではマニアと呼んでいいと思います。
なかなか手に入れることのできない貴重なマニュアル車は、マニアにとってはいくらお金を払ってもいいから手に入れたいクルマということになるわけです。
そのような理由から、マニュアル車は買取店などでの査定額もAT車にくらべて高めになることが多いのです。
一部の悪徳業者が「いまどきマニュアル車なんて売れないので、査定は安くなりますね」などと嘘をいって安く買い叩こうとしますが、騙されてはいけません。
必ず複数の買取り店に査定をしてもらって、高く買取をしてくれるところに売却をすることが大切です。
また、最近ではある程度年式の古い車は海外に輸出されることが多くなりましたが、実は中東や東南アジアなどでは、AT車はあまり人気がないのです。
マニュアル車にくらべて構造が複雑なAT車は、故障しやすいというがその理由です。
海外に輸出された車は、現地で20万km~30万km程度の走行距離を走ることになります。
そのため、なるべく故障しにくいマニュアル車の人気が高いのです。
もし、あなたがいまマニュアル車に乗っているのだとしたら、買取価格には大いに期待をしていいと思います。